プログラミングを学ぶのに小学生は早すぎるかな...
確かに、小学生にとってプログラミングは難しそうに思えるかもしれません。しかし、最近ではプログラミング教育が小学校でも始まり、子ども向けのプログラミング言語も登場しています。
実は小学生のうちからプログラミングを学ぶことで、論理的思考力や問題解決能力が身につくことがわかっているのです。（参考：小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について）
そこでおすすめしたいのが、小学生向けのプログラミング資格です。資格を目指して学習することで、モチベーションを保ちながら着実にスキルを身につけることができます。
今回の記事では、小学生におすすめのプログラミング資格をご紹介します。資格の概要や勉強法、メリットについて詳しく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。お子様の将来の可能性を広げるヒントが見つかるはずです!
プログラミング検定とは？小学生でも受験可能？
プログラミング検定とは、プログラミングに関する知識やスキルを測るための試験です。この試験に合格することで、自分のプログラミング能力を客観的に証明することができます。
たとえば、「Scratch」を使った検定や、「Python」を使った検定など、プログラミング言語によってさまざまな種類の検定があります。
小学生でも受験できるプログラミング検定は増えており、子どもたちが楽しく学びながらスキルを身につけられる内容が多いのが特徴です。
たとえば、「ジュニア・プログラミング検定」では、簡単なゲームを作る課題が出され、子どもたちは自分のアイデアを形にしながら学びます。このように、楽しみながらプログラミングに挑戦できるのがポイントです。
具体的な試験内容は、以下の通りです。
- プログラミングの基本的な操作や知識を問う問題
- 試験時間内に自分でプログラムを作成する実技問題
- 条件分岐や繰り返しといった基本概念を使った問題
これらの問題を解くことで、子どもたちは自然にプログラミングスキルを身につけることができます。ですから、小学生でも無理なくチャレンジできるのです。
小学生におすすめのプログラミング検定3選
ジュニア・プログラミング検定 Scratch部門
ジュニア・プログラミング検定のScratch部門は、小学生に人気があるプログラミング検定です。この検定では、ビジュアルプログラミング言語「Scratch」を使って、ゲームやアニメーションを作成することが求められます。
具体的には、以下のような特徴があります。
- 難易度に応じた4つのレベル
Entry（4級・入門）、Bronze（3級・初級）、Silver（2級・中級）、Gold（1級・上級）と、子どものスキルに応じて挑戦できます。 - 試験内容
Entryレベルでは、簡単な追いかけっこゲームを作る課題が出題されます。これにより、子どもたちはプログラミングの基本操作やロジックを楽しみながら学べます。 - 受験のしやすさ
全国にある認定会場で受験できるため、気軽に挑戦できます。また、リモートでの受験も可能です。
この検定を通じて、子どもたちは「自分でもできた！」という成功体験を積み重ねることができ、プログラミング学習への興味がさらに深まります。
プログラミング能力検定（プロ検）
プログラミング能力検定は、小学生から高校生まで幅広く受験できる検定です。特に、レベル1～4は、ビジュアルプログラミングを使ってプログラミングの基本概念を学ぶことができるため、小学生にも適しています。
具体的には、以下のポイントが挙げられます。
- レベル1（入門レベル）
基本的なプログラミング操作を学び、順次処理や条件分岐といった基本的なロジックを理解することが目標です。 - レベル2～4（初級～中級レベル）
繰り返し処理や変数の利用など、より高度なプログラミング技術を習得することが求められます。 - 受験費用
レベルごとに費用が異なりますが、いずれも比較的手頃な価格で受験可能です。
この検定は、自分の進度に合わせて段階的にチャレンジできるため、無理なくプログラミングのスキルを高めることができます。また、合格すると成績表が発行され、どの部分が得意で、どの部分が弱点かを知ることができるため、次のステップに向けての学習計画も立てやすくなります。
日商プログラミング検定
日商プログラミング検定のENTRYレベルは、小学生でも受験可能な初級者向けの検定です。プログラミングの基礎をしっかりと学びたい子どもにとって、非常に有用な検定となっています。
具体的な試験内容は次の通りです。
この検定を通じて、小学生でもプログラミングの基本をしっかりと身につけることができます。また、合格することで、自信を持って次のステップに進むことができます。
小学生がプログラミング検定に合格するための学習方法とは？
小学生が楽しく学べる学習ツールを活用しよう
プログラミング検定に合格するためには、楽しく学べる学習ツールや教材を活用することが大切です。
具体的には、以下のようなツールや方法があります。
- ゲーム感覚で学べる教材：Scratchを使ったゲーム作成ツールや、プログラミングを楽しむためのアプリを活用しましょう。たとえば、「Scratch」でゲームを作りながらプログラミングの基本を学べる教材は、小学生にとってとても親しみやすいです。プログラムを組み立てる感覚で、自然に学びが深まります。
- 親子で一緒に取り組む学習方法：親子で一緒にプログラムを作成したり、問題を解決することも効果的です。親がサポートすることで、子どもがつまずきやすいポイントもスムーズにクリアでき、学習の楽しさを共有できます。
- プログラミング教室やオンライン講座を利用する：近くのプログラミング教室やオンラインで提供されている講座を活用するのもおすすめです。教室での学びは、同じ目標を持つ仲間と共に切磋琢磨できる環境が提供され、モチベーションを高めることができます。オンライン講座では、自分のペースで進められるため、理解度に合わせた学習が可能です。
小学生がプログラミング検定にチャレンジするメリットは？
小学生がプログラミング検定に挑戦することには、たくさんの良いことがあります。
論理的思考力が身につく
まず一つ目は、しっかりとものごとを考える力がつくということです。
プログラミングでは、
- 順番に物事を考える
- ルールに沿ってコードを書く
- うまくいかない時は原因を探す
といったことが大切になります。 例えるなら、算数の文章題を解くようなイメージです。 プログラミング検定の勉強を通して、筋道立てて考えることの大切さが身につくでしょう。
問題解決能力が向上する
二つ目は、難しい問題にぶつかっても、あきらめずに向き合う力が養われるということです。
プログラムを作る時は、
- うまく動かない時がある
- 何が原因かわからないことがある
- 何度も試行錯誤が必要な時がある
というように、壁にぶつかることも多いです。
でも、そういう時こそ、
- 冷静に状況を見つめ直す
- 原因を一つずつ探っていく
- 色々な方法を試してみる
- 周りの人に聞いてみる
といった問題解決のための方法を実践する良い機会になります。 プログラミング検定に挑戦する中で、粘り強く考える力が身につくはずです。
創造力やデザイン力も養われる
三つ目は、自分のアイデアを形にする楽しさを味わえるということです。
プログラムを作るということは、
- 自分の考えたものを実際に動かせる
- 人に使ってもらえるものが作れる
- 自分だけのオリジナルのものが作れる
といった創造的な活動です。 例えば、こんなゲームがあったら面白いな、というアイデアを実現できるのは、 プログラミングの大きな魅力だと言えるでしょう。 自分の作ったプログラムが動いた時の感動は、ぜひ味わってみてほしいです。
自信とモチベーションが高まる
最後に、プログラミング検定に合格することで、自信にもつながるということが挙げられます。
検定に向けて一生懸命勉強し、
- 難しい問題を乗り越えられた
- 検定に合格できた
- 自分の実力が証明された
といった体験をすることは、小学生の自信をぐんと高めることでしょう。 大人になっても、「小学生の頃にプログラミング検定に合格した」というのは、 立派な自慢話になるはずです。 そういった成功体験が、お子様のその後の人生の糧になると思います。
よくある質問：プログラミング検定は何に役立つ？
論理的思考力を鍛えることができる
プログラミングでは、複雑な問題を細かい単位に分解し、順序立てて解決策を考えていく必要があります。
このプロセスを通して、物事を筋道立てて考える力が養われるのです。
例えば、「動く迷路ゲームを作る」という課題があったとします。
これをプログラムで解決するには、
- ゲームの流れを分解する(スタート画面、プレイ画面、ゴール画面など)
- キャラクターの動きをルールに沿って設定する(上下左右にどう動かすか)
- 障害物との当たり判定を考える(ゲームオーバーになる条件は何か)
といったように、論理的に順序立てて考えていく必要があります。
プログラミング検定の勉強を通して、このような力が自然と身についていくでしょう。
将来の可能性を広げることができ
プログラミングのスキルは、将来、プログラマーやシステムエンジニアなどの仕事に就くことを考えている子どもにとって、小学生のうちからプログラミング検定に挑戦することは、とても意味のあることです。
また、IT業界以外でも、プログラミングの知識が役立つ場面は増えています。
- 研究職では、データ解析のプログラムを組む必要がある
- デザイナーの仕事でも、Webサイトの設計に関わることがある
- 営業職でも、顧客管理のシステムを使うことがある
など、様々な職種でプログラミングのスキルが求められる時代になっているのです。プログラミング検定を通して、ITの世界に触れておくことは、将来の選択肢を広げることにつながるでしょう。
問題解決能力を高めることができ
プログラミングは、正解のない問題に取り組む作業とも言えます。一つのプログラムを完成させるまでには、
- エラーが出て思うように動かない
- 原因がわからずに何度も試行錯誤する
- 新しいアイデアを思いつく
といった紆余曲折があるものです。プログラミング検定の勉強を通して、このような困難に立ち向かう経験を積むことができます。
よくある質問：小学生のプログラミング検定は意味ない？
プログラミングは、単にコードを書くだけのものではありません。むしろ、
- 論理的に物事を考える
- 手順を細かく分解する
- 抽象化して共通点を見出す
といった思考法を学ぶ良い機会になります。
この「プログラミング的思考」は、
- 算数や理科など、他教科の学習
- 日常生活の様々な場面での問題解決
- 将来の仕事で求められる論理的思考力
など、小学生の学びや成長に広く役立つものなのです。
創造力や表現力を育む
プログラミングは、自分のアイデアを形にできるものでもあります。小学生は、
- ゲームを作ってみたい
- 絵を動かしてみたい
- ロボットを動かしてみたい
など、創作意欲が旺盛な時期。その発想を、プログラミングを通して実現できるのは、子どもたちにとって大きな喜びになるはずです。
プログラミング検定の勉強を通して、
- 自由な発想を大切にする心
- 自分を表現する力
- 考えを形にしていく粘り強さ
などが自然と身についていくでしょう。さらに、将来の可能性を広げる効果も期待できます。
こどもの将来の選択肢がひろがる
今後、プログラミングのスキルはますます重要になっていくと言われています。小学生のうちからプログラミング検定に親しんでおくことは、
- 最先端の技術に触れるチャンス
- IT業界で活躍する将来の選択肢
- プログラミングの楽しさを知るきっかけ
になるはずです。
もちろん、検定の勉強だけでプロのプログラマーになれるわけではありません。でも、ITの世界に一歩を踏み出すことの意味は大きいと思います。
まとめ：まずは無料体験から始めてみよう！
無料体験で自分に合った検定を見つけよう
プログラミング検定に挑戦する前に、まずは無料体験を利用してみることをおすすめします。無料体験を通じて、実際の検定内容や学習方法を理解することで、自分に合った検定を見つけることができます。
- 無料体験の内容
多くのプログラミング検定では、公式サイトで無料のサンプル問題や模擬試験が提供されています。 - たとえば、「ジュニア・プログラミング検定」では、実際の試験に近い問題が用意されており、子どもたちがどのようにプログラミングに取り組むべきかを事前に体験できます。
- 無料体験のメリット
無料体験を利用することで、どのレベルが自分に合っているかを確認できます。 - また、試験内容を事前に知ることで、本番の試験に対する不安を軽減できます。さらに、親も一緒に体験することで、子どもがどの部分でつまずきやすいかを把握でき、より効果的なサポートが可能になります。
- 無料体験の利用方法
公式サイトにアクセスし、登録するだけで簡単に利用できます。また、プログラミング教室で実施される無料体験イベントに参加するのも一つの方法です。
まずは気軽に無料体験に挑戦し、自分に合ったプログラミング検定を見つけることから始めてみましょう。
